本来「涼しい」という意味の語
“cool” に「カッコいい」という
意味を足し加えたのは、
20世紀初頭のアメリカ合衆国
で、当時奴隷という立場にあった
アフリカン・アメリカン。
彼らに厳しい生活を強いる “heat” に対して、
―coolに
― 涼しい顔で自分らしくあり続ける
…ことは 仲間からの尊敬の対象となった✨
その後、小説家ノーマン・メイラ
ーやジャズ・ミュージシャンの
マイルス・デイヴィスらが
cool = カッコいいを体現し、
定着させていくー。
日本にもcoolによく似た気風
=「いき(粋・意気)」。
江戸の人々は身なり振る舞いを
洗練させ、人情に通じ、遊び方
を知っていることを美徳とした。
その反面、やぼな振る舞いや
「いきがる」ことは忌み嫌われたのです。
現代に生きる私たちもクラブで
遊ぶときには、こうした美学を
思い出すようにしたいもの。
近年、クラブカルチャーを取り巻く
騒音、ゴミのポイ捨て、ケンカ
への対策など、クラブが取り組む
べき問題は山積み。
ハロウィンweekの渋谷の
クラブ通りの早朝清掃。
早朝5:00に集合して、
DJやアーティストたちが
雨の中、自らの街を自らの手でキレイにする
ストリート清掃を行いました。
サーフィンならビーチクリーン、
スノーならマウンテンクリーン、
アーティストはストリートクリーン。
自分たちの活動の場は自分たちの手で
キレイにする。当たり前のこと。
TBS「ビビット!」さんや
NHK「クローズアップ現代+」さんも
こういったナイトカルチャーの動向に
関心を示してくれ、
実際に取材し放送もしてくれました。
クラブ業界は今、
そうした諸問題の解決に向かって
真摯に努力する姿勢を示すことが
求められており、
日本に先駆けて、
2000年代初頭からそうした
地道な努力を続けた
ドイツのベルリン・クラブ・
コミッションは、行政と共に
再開発地域の街づくりに
参画するまでになっています。
クラブもまた社会の一員として
地域や産業との共存共栄を
目指すということー。
それがこれからのクラブのあるべき姿。
それを体現する国内の団体である、
PLAYCOOL、クラブとクラブカルチャーを守る会が、
先日、会場や講師を伴って、
クラブ文化や音楽シーンの発展に
一肌脱ごうと、世代間の交流も
目的とした課外授業型の
カルチャー講座を渋谷の中心に
位置するContact Tokyoで行いました。
今年はメンバーとして私も
この野外カルチャースクールの
お手伝いをしながら、
シーンの発展や若い世代の
代表として、世代間の橋渡しをしてきました!
そしてなんと…、
ゲスト講師陣唯一の皆勤賞は、
音楽プロデューサーの小室哲哉さん。
クラブカルチャーにも理解を示し、
協力して下さる熱い方です!!
今や、YouTubeやネットで
機材の使い方や技術が学べる時代。
どのカルチャースクールの経営事情にも
少なくともネットによる弊害はあり、
年々の少子化に加え、
実際のスクールに通う人々の絶対数は、
明らかに昔と比較しても減少の一途。
一部は例外ですが、
こと”技術”という事になると、
こうした時代の流れとも言えます。
しかし、ネットの利便性は、
多忙な現代人の余暇を助けるツールでもあり
もちろんそれは賛否両論、
甲乙つけ難いもの。
でもたったひとつだけ言えること。
これは私の未来の子供たちにも言いたい。
“技術や機材の使い方はネットでも
学べるかもしれない。
しかしながら、”生音の感動”、”Groove”、
“弦の歪みや響き”、
“鼓動を揺らす管楽器の鳴り”や、
“DJたちの醸すノイズたち”、
ラッパーやシンガーたちの
“汗と魂溢れる叫び”は、
ネットでは体感できないものである”
ということ。
私Naz Chrisは、”PLAYCOOL”、
“クラブとクラブカルチャーを守る会”が、
これからも未来に繋がる全ての
可能性と情熱とカルチャーの橋渡しを
次世代と時代に継承する活動を
継続していける事を望んでいます。
TRUE TO THIS
Naz Chris