2012年、親会社であるKeringは、ラグジュアリーおよびスポーツ/ライフスタイルのすべてのブランドに対して、環境および社会へのコンプライアンスの5年間の目標をチャレンジングに設定し、自らのサスティナビリティープログラムを比較的若い時期に開始しました。それが助けとなり、私たちVolcomのサスティナビリティープログラムを次のレベルに引き上げるでしょう。
そのようにKeringが打ち出した頑丈で深く根付くようなサスティナビリティの指針が、VolcomとVolcomファミリーに拡散してきています。Volcom自身のコミットメントの概要は、Keringが設定した目標に加え、自社で追加したいくつかの目標を達成していくというものです。
今振り返ってみると、それらは私たちにとって、とてもチャレンジングな課題の山でしたが、ひとつずつ達成していけば、構築していたプログラムをさらに強化するのに役立ちます。
そして私たちは、これらが意味する未来への希望をあなたや、世の中に発信することが重要であると感じています。そして、それを遂行することに対して責任を持ちます。
私たちは、まだまだ長い道のりがあることを認識しています。
これまでどのようにしてきたのか?そしてこれからどこに行くのか。以下レポートを見てみて下さい。
2013年4月に発表されたサスティナビリティのビジョン:
・EP&L(Environmental Profit&Loss)環境負荷管理ツールの採用と活用
・企業活動においての二酸化炭素排出量、廃棄物、水使用量を25%削減
・Volcom製品からPVC(環境に有害な素材)を排除
・リサイクルされた資源および/または認証、管理された責任ある森林からの原紙および包装材料の使用
・Volcom製品製造において、サスティナブルな材料とプロセスの量を増やす
・Volcomの主要なサーフイベントをDeep Blue Surfing Event™として認定
・コミュニティへの還元を目的とした製品プログラム“Give Backシリーズ”を続ける
ビジョンと目標を振り返る:私たちがしたこと
目標:EP&L(Environmental Profit&Loss)環境負荷管理ツールの採用と活用
ステータス:達成
2013年には、2012年に収集した製造データを使用してサプライチェーン全体にVolcom製品の影響を測定した最初のレポートに着手しました。実際には、前年度のデータを測定した年次報告書の第4回目の反復である2015年E P&Lをまとめました。 E P&Lの詳細はこちらをご覧ください。
E P&Lを採用することのメリットは、企業活動のなかで、環境に与える影響がどこで発生しているのかを明確に理解できることにより、より良い新しい将来の決定を下すことができることです。そして、これらの影響をよりよいビジネスへと変換します。
E P&Lの詳細とその開発方法とその理由については、Kering’s E P&Lのウェブサイトをご覧ください。
目標:企業活動においての二酸化炭素排出量、廃棄物、水使用量を25%削減
ステータス:進行中
私たちは、この目標を達成することができると思っています。施設での水の使用を管理する(できる限り使用しない)こと、そしてオフィスや店舗で水の使用量を減らし、再利用し、リサイクルすることが一つのことです。
私たちが生産するすべての製品の結果である排出量に対処し、原材料の抽出時点から当社の流通センター⇒製品出荷までに使用された廃棄物の量を減らすことについてはまだまだ改善の余地があります。それはこの目標を達成するための中で見えてきた、今後の具体的な課題です。
この課題について考えると、私たちはE P&Lの算出にまだ深く関与していませんでした。もし、私たちが所有し運営するサイト(オフィスやストアなど)のリサイクルプログラムを改善して、すべてのライトを省エネ対応に変更&低水流量設備と低水面造園に切り替え(2011年から2012年にかけて切り替え済)、典型的な環境報告ガイドラインに乗っ取ってこの目標に取り組んでも、いずれこの目標を達成することができたでしょう。しかしそうではなく、我々がE P&L管理ツールを採用した後、達成するべき目標がかなり現実的なところまで近づいたといえます。
また2016年には、当社の影響を測定するためのE P&Lの結果を見ており、現在、環境負荷の77%以上がサプライチェーンの背後のポイントで発生していることを理解できています。言い換えれば、それはどのような方法で原材料を調達できるかを熟慮し実行していけるのかが課題であるということです。
Keringと私たちの戦略チームと協力して、この課題を解決するための現実的な方法を模索し、修正していきます。
目標:Volcom製品からPVC(環境に有害な素材)を排除
ステータス:達成
PVCはポリ塩化ビニルとしても知られており、しばしば柔軟性を必要とする製品に使用されています。本物の革を模したベルトやバッグのような製品の素材としてもよく使用されます。
なぜPVCを避けるのか?PVCは高レベルのフタル酸塩を含み、発癌性物質および内分泌攪乱物質であるからです。
それらは、時間が経つにつれて環境に浸出する危険性が高いのです。
私たちの製品ラインにもPVCを含むいくつかの製品スタイルがありましたが、2016年にはすべてのVolcom製品からPVCが排除されました。
さらにVolcomは、2020年までにすべての有害化学物質が段階的に廃止され、生産から除外されることを確実にすることを含む、堅牢な化学物質管理プログラムでKeringと協力し続けています。
目標:リサイクルされた資源および/または認証、管理された責任ある森林からの原紙および包装材料の使用
ステータス:達成
私たちがオフィスで印刷した紙や、あなたが買った新しいシャツについていたハングタグが、絶滅の危機に瀕した森林や古代の森林の木から作られたものである可能性があります。
リサイクル原料率の高いもの、または認定を受けた出所からの紙を調達するということが重要となってきます。
それでは私たちはどのようにしているのでしょうか?
私たちの最大の用途を見てみると、製品カタログが印刷されている用紙の98%がFSC認定(環境的、社会的、経済的利益をもたらす、責任ある管理された森林から製品を作り出しているという認定)を受けています。
さらに最大のハングタグプログラムに関しては、当社のトリムサプライヤーによると70%以上のFSC認定を受けた素材、またはリサイクル原料を使用できているとの報告を受けています。
オフィス用の紙については、北米では認定/リサイクルされたコンテンツの90%が混在しており、倉庫や配送用に購入した厚紙は、認定/リサイクルされたものの割合が89%を占めています。
私たちは毎シーズン、オフィスペーパーやボックス、ハングタグやカタログなど、紙製品の使用に関して注視しています。
目標:Volcom製品製造において、サスティナブルな材料とプロセスの量を増やす
ステータス:達成
製品コレクションの中にサスティナブルな選択肢を提供することは、私たちのコミットメントを表現し、それをあなたと共有する最も確実な方法の1つです。以前、私たちは異なるロゴを持つサスティナブルな製品をシリーズ化しました。これはV.Co-logicalと呼ばれていました。ですがその後、私たちはVolcom製品ライン全体がサスティナブルなものとするべく、このV.Co-Logicalシリーズを廃止しました。
現状、私たちの製品のすべてがサスティナブルなものとは限りませんが、もしあなたがラベルやVolcomウェブサイトの説明を読む時間があれば、オーガニックコットン(2015年にVolcomが使用したコットンのうち3.7%がオーガニックコットンとなりました。)とリサイクルポリエステル(2015年に使用されたボルコムの合計ポリエステルの7%超がリサイクルされたものであった)の使用が着実に増えているということが分かるでしょう。
実際、2020年のサスティナビリティ目標に示されているように、2020年末までにサスティナブルなファイバーミックスが20%の比率で達成されるという目標を達成しようとしています。
Volcomがサスティナブルな材料をどのように製品に組み込んでいるかについての詳細はこちらをご覧ください。
目標:・Volcomの主要なサーフイベントをDeep Blue Surfing Event™として認定
ステータス:達成
Sustainable Surfがよりサスティナブルなサーフイベントを実行するための一連のガイドラインを使用してシーンに登場したとき、それは我々が思っていたことと一致していたので、すぐに彼らの活動に賛同しました。 2012年以降、ハワイのノースショアで開催される主要なサーフイベントであるフィジープロ(2012〜2013)とボルコムパイププロは、Deep Blue Surfing Event™の認定を受けています。その後、2015年には、カリフォルニア州サンディエゴのSan Onofre State BeachにあるLower TrestlesでのTCT ChampsイベントもDeep Blue Surfing Event™の認定を受けました。
Sustainable Surfとの共同作業以来、私たちは主にケニアのKasigau回廊を中心とした地域の森林共同体にサスティナブルな開発の機会を提供しながら、危機が迫っている森林を保護するためのプログラムであるWildlife Works REDD +を通じ、2,500 Mt以上のCO2を相殺しました。これは北米で526台の乗用車が1年間運転されていることに相当します。
目標:・コミュニティへの還元を目的とした製品プログラム“Give Backシリーズ”を続ける
ステータス:達成
私たちのGive Backシリーズは、2009年に自閉症に関する意識を高めるために活動する団体“TACA”に売り上げの一部を寄付することを目的にTシャツを製造したことを皮切りに始まりました。それ以来、私たちは多くの組織と提携し、その活動をサポートしてきました。乳がんの教育と予防(Boarding For Breast Cancer)や、学校での音楽教育支援(Fender Music Foundation)から青少年メンタリング(STOKED and Boys & Girls Club of Hawaii)まで、継続的にさまざまなプログラムを進行できていることをうれしく思います
2015年には、Mauli Ola FoundationへのGive Backシリーズをリリースし、Dan Eldon / Creative Visions Foundationが新しいパートナーとなりました。 また、前述の団体(Boarding For Breast Cancer)に売り上げの一部を寄付することを目的としたスノー製品を作りはじめて5年目を迎えました。
これまでに“Give Backシリーズ”は、非営利のパートナーやその他の地域社会のイニシアチブに対して50万ドル以上の還元を生み出しました。
2013年からのコミットメント以来、徐々にではありますが達成できてきたことをうれしく思っていますが、改善の余地は常にあります。まだまだ長い旅は続きます…
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