ここでは、私たちVOLCOMのミッションステートメントである”SUSTAINABILITY”(サステナビリティ : 持続可能性)追求を目的としたVOLCOM NEW FUTUREプログラム(環境保全、教育支援、地域支援など、より良い未来を創るための様々な取り組み)の一環として、2015年度までにVOLCOMが行なってきた環境に対する取り組みについて紹介したいと思います。
プロダクトを生み出しグローバルにビジネスを展開していくことが環境に与える影響は、とても大きなものです。
私たちはそれを受け入れ、ここ10年の間、ゆっくりではありますが着実に持続可能性を見出しながら私たちのビジネスの中に取り入れています。
一方で、目の前にはまだ長い道のりがあることは確かです。
様々な原材料を使ってプロダクトを製造し、それがあなたのもとへ届けられ、それをもってあなたが何をするか、というところまでの全ての過程の中で環境にどのような影響を与えているのか?ということを、私たちVOLCOMは常に熟考しています。
ENVIROMENTAL PROFIT & LOSS(THE E P&L)
おそらくVOLCOMは業界の中で初めてNATURAL CAPITAL ACCOUNTING(特定のエリアにおける自然資源の算定を行うプロジェクト)に参加するブランドであると言えることを光栄に思うと同時に、”E P&L“に感謝します。
E P & Lと呼ばれる環境に与える影響を報告する革新的なツールは、もっとも重大な影響をどの工程で起こしているのか、私たちが理解するのを手助けしてくれます。(私たちはこれを手がかりとして、プロダクトの製造過程から見直しを始めています。)
私たちが生み出すプロダクトが環境に与える影響を極力減らすことで社会を変えるということにさらなる金銭価値を見出すために、E P & Lは私たちのサプライチェーン(原材料などの調達から、製造、在庫管理、販売、配送までの製品の全体的な流れ)の中で、温室効果ガスの排出量(GHGs)、大気汚染(Air Pollution)、土地利用(Land Use)、廃棄物排出量(Waste, Water Use)、水利用(Water Use)、水質汚染(Water Pollution)などに対してどれだけの影響を与えているのか図ることを可能にしてくれます。
3年間の報告に基づいて、確信を持って言えることがあります。それは私たちが与える影響の75%以上が、製造工程の段階で起きているということです。この事実は私たちの業界の間で広く認知され、理解されています。
原材料の調達と生産。これは私たちが持続可能性を考慮した上での意思決定をする際のヒントとなります。
私たちが所属するグループ会社であるKeringはE P&Lの方法論を明らかにしています。詳しくはこちらから
OUR PRODUCTS(私たちのプロダクト)
CONTINUED PARTNERSHIP WITH REPREVE
原材料がもたらす影響に取り組むために、“使用済みペットボトルをCOOLなものに変える”ことを促進する、”REPREVE“とパートナーシップを結びました。
ボードショーツラインの主要商品において主に採用されているREPREVEリサイクルファイバーは、SNOWラインのベースレイヤープロダクトや、全ラインナップの中で大きなボリュームを占めるプログラムのひとつであるチノパンツにも使われています。これから先、もっとたくさんのプロダクトにこのREPREVEが使用されるようになると思って間違いないでしょう。
REPREVEを使用して作られるボードショーツ1着に対して、ペットボトルを約5本分使う計算になります。
SUSTAINABILITY IN T-SHIRTS
Tシャツプロダクトのラインナップは、私たちの持続可能な取り組みにおいて重要で大きなプログラムのひとつです。メンズTEEシャツの中で展開される2種類のフィット(ベーシックフィットとモダンフィット)のTEEシャツには、持続可能性のある未来が詰め込まれています。
ベーシックフィットTEEには、アメリカとメキシコで伝統的な方法で育てられた綿をメキシコで紡績したコットン素材を使用しています。 そしてそのコットン素材はカリフォルニアで編まれ、”bluesign™“認定パートナーであり、ロサンゼルスに社を構える”SWISSTEX社”によって染色されています。SWISSTEX社は一流であり、業界の中でももっとも持続可能性のある染色工場のひとつです。また、彼らが持つbluesign™の設備は、製造工程の始めの段階で有害物質を排除し、より環境に優しく安全なプロダクトを作り出すための規格として認定されています。そしてその後メキシコで縫製され、倉庫があるカリフォルニアに出荷されています。
モダンフィットTEEには、インドで栽培されたオーガニックコットン(持続可能性のある代表的な素材のひとつ)を使用しています。オーガニックコットンの需要はこれからますます増えていくことでしょう。
BLUESIGN® APPROVED FABRICS
私たちは、親会社Keringの “2020年までに製造するプロダクトへの有害な化学製品の使用を廃止することを保証する”という持続可能性の目標に則り、より多くのプロダクトにbluesign®に認定された素材を採用することを推奨しています。
特にSNOWプロダクトラインにおいて、bluesign®システムは、接続可能性のあるテキスタイル製造の解決策です。製造工程の始めの段階で有害物質を排除し、より環境に優しく安全なプロダクトを作り出すための規格として認定されています。
REDUCE, REUSE, REVOLCOM
“REDUCE, REUSE, REVOLCOM”という取り組みは、VOLCOMのサーフィンイベントで使用を終えた後のビニールバナーを単にゴミにするのではなく、再利用できるように新しい使い道を考えたことがきっかけとなって始まりました。このコンセプトは、使用済みのアイテムに新たな息吹を吹き込むというものです。
私たちのサーフコンテストVOLCOM PIPE PROで使用を終えたバナーを材料に、サーフボードバッグ、トートバッグ、iPadケースといったプロダクトを製造し、展開しました。これらの売り上げはSURFRIDER FOUNDATIONへ寄付しています。また日本では、使用を終えたプロダクトサンプルの生地等を材料にしたSTONE型クッションを製作し、卸先店舗へノベルティーとして配布するといった活動も行っています。
OUR OPERATIONS(私たちの活動)
RENEWABLE ENERGY
私たちは温室効果ガスは深刻な問題であることを理解しています。
温室効果ガス排出を減らすための取り組みとして、VOLCOM PIPE HOUSE(世界的に有名なサーフスポットであるハワイ州バンザイパイプラインの目の前に居を構えるVOLCOMサーフチームの拠点)では太陽光発電を採用しています。再生可能エネルギー使用を推奨することに対して、一歩前進できていることを嬉しく思うと同時に、それに協力してくれているパートナー“RISING SUN SOLAR”に感謝します。そしてあなたもその協力スポンサーになることができます。詳しくはこちらから
VOLCOM EVENTS
VOLCOMのイベントは、環境に対する影響に焦点を当てて運営されています。
2012年から毎年開催しているもっとも大きなイベントVOLCOM PIPE PROは、NPO法人 であり、海という私たちの遊び場を守っていくことをサーフカルチャーやインダストリー全体に働きかけていくことをミッションとする団体であるSUSTAINABLE SURF認定の“Deep Blue Surf Event™ ”(DBSE)です。詳しくはこちらから
2012年に開催したサーフィンコンテストVOLCOM FIJI PROで初めてDBSEの認定を受けてから4年間、毎年このDBSE公認イベントの開催を続けています。また、VOLCOM PIPE PROに加え、昨2015年にはVOLCOMのサーフィンコンテストTCT ChampsもDBSE公認イベントとなりました。DBSEレポートはこちらから
SUSTAINABILITY AT OUR HQ
VOLCOM本社内においても、環境に与える影響を減らすための可能な限りの努力をしています。
- 廃棄物: 会社内で出たゴミはWaste Management社の協力の元、シングルストリームリサイクルプログラムに基づき、資源ゴミ回収BOX、使用済みダンボールを圧縮してまとめる装置などが本社内と America Distribution Center(VOLCOMの倉庫)に設置され、分別を行ったうえでリサイクルしています。
- エネルギー: 本社内の全ての電灯において、省エネを長所とするLED電球とCFL(蛍光ランプ)の両方を使用することを推進しています。さらにリテールチームでは、新しい店舗を作る際に最低でも50%以上のLEDを使用することに取り組んでいます。
- 水: 本社内の全てのトイレには低水流機能を備え付けています。また会社敷地内の草木の維持において、点滴かんがいシステム(配水管などからなる施設を用い、土壌に直接ゆっくり水を与えることにより、水や肥料の消費量を最小限にするかんがい方式)を用いて水やりをしています。
- 自転車シェアプログラム: 本社内に4台のシェア自転車があり、それを使ってランチなど外出することを推奨しています。また、今2016年中には新しい駐輪場を導入する予定です。
- “SUSTAINABLE BY DESIGN マンスリーコンテスト”開催: 会社内、日常生活で一番接続可能な取り組みに対して努力した一人の社員を選出し、報奨としてプレゼントを贈呈する社内コンテストを毎月行っています。